「おいしいClojure入門」を読んだ

最初にまとめ:この本は賞味期限が早いです。読むべき人が読む価値は大いにあるので積んでる人は早目に読んでおきましょう。自分には非常にこの本はありがたい!



本の感想:

  • プログラミングのクックブック、レシピ本は数多くあるけれど、その喩えで行くと、この本は「料理(既存パッケージ)のメニュー本」。ひたすら「leinの人(leiningenのサイトの画像の人)に注文したらすぐ食べれる」メニューとして、その料理の概要と食べ方が羅列されている。
    • 要は、クックブックやレシピ本よりも更に具象寄りの本と感じた。
    • 「あ、あれやりたい」と思った時に、この本の目次を見て、その用途に使えそうなパッケージを確認して、さらっと使う、みたいな感じ。
      • そんな事しなくても今clojure界隈で主流になってるパッケージの状況とか分かってる「既にclojureルネサンスの中に住んでる人」には不要の本。そうではない、田舎に住んでたり都会にやってきたばかりの人にとっては、「今clojureを日常的に使ってる人はこんなの使ってるのか、なるほど、これは便利」というのが分かり非常に役立つ。
    • 内容は非常に雑多。 ~/.lein/profiles.clj に入れとくべき常用プラグインから始まり、*.xlsx書き出し、arduinoandroidアプリ作成なども。「内緒でScalaのコードを走らせる」「jrubyruby gemをインストール」なんてのもちょっとだけある
  • パッケージの羅列という事で、この本自体の賞味期限は(clojure界隈の変化速度も早い事もあり)かなり短いと思われる。積んでたら価値が目減りするよ!
    • 結構誤植とか多いが、そういうのを気にするよりは一刻も早く出版する方を優先して正解の本だと思った。
    • 著者が外国の人という事で自分は最初、翻訳物だと勝手に思ってたが、そうではなかった。なので情報の鮮度は現時点では非常に高い。
  • フレーバーテキストとして、やたらと「ワインを注文する」「ビールを飲む」みたいなのが出てくるので酒飲みは注意(夜食テロ的な意味で)。
    • フレーバーテキストはやや鼻につくが(個人差あり)、勿論、この本にとって重要なファクターではない。
  • サブタイトルの「関数型脳を育てる」というのは完全に嘘。JAROに訴えられます。

その他、思った事:

  • おそらく海外のclojurianはみんなこんないい環境で開発してるのが既にデフォルトだったんだなあ、これは海外でclojure流行るの分かるわ…みたいに思った。
    • 日本でもclojureの求人増えろ!!!!!!
  • やっぱルネサンスのまっただ中に住むべき(住めるよう努力すべき)なんだろうなあ
  • やはりjava産廃
    • (註:この本では別にjavaを悪く書かれてはいない。自分が過去の経験より勝手にそう判断しているだけ)