生命保険で大損をした話
概要：
- 生命保険で大損するのを回避した！と思ったら既に大損していた
- 生命保険入っている/将来に入りそうな人は大損しないようにしよう
- 入ると大損する生命保険会社は、会社名と特定ワードで検索すればすぐに分かる
経緯：
- 入っている生命保険の担当営業を名乗る電話がかかってくる(全く知らない人)
- 「規定が変わって、受取人からの保険金請求ができるようになったので、金はかからないので、契約書にサインする必要がある」とか何とか(正確なところはおぼえてない)
- 面倒だったが、とりあえず後日に担当の人に来てもらう事に
- 当日、サインだけですむかと思ったら、異様に「保険の新商品ができたので、現在の保険を新商品に乗り換えませんか、お得ですよ」とすすめてくる
- とりあえず説明を一通り聞いて、資料をもらい「検討して、後日返事します」とした
- 資料をよく見てみると、一見、得なように見えるが、現状の積立金が0になる上、数十年後には月9万とか払わないといけないので、これは大損だと判断し、「現状のままにしといてください」と返事する事に
- そうしたら「絶対、こちらの方が得ですから、もう一度検討してみてください」みたいに粘られる。とりあえずまた資料をもらい「検討して、後日返事します」として帰ってもらう
- もらった資料を調べてみると、今入っている保険の方も実は、数十年後には月9万とか払わないといけないものだった。おかしい。このような保険に入った筈はない。
- 今入っている保険の書類や資料を押し入れから探し出し、確認してみると、5年ぐらい前に契約の「転換」をして、今入っている保険に切り替わったらしい。
- そんな事をした記憶は全くないのだが、書類は確かに存在している。5年ぐらい前といえば、仕事が異様に忙しい時期だったから、詳しく確認せずに契約書にサインしてしまったのか？
- もちろん、この5年ぐらい前のタイミングでも積立金が一度0になってしまっている
- そんな事をした記憶は全くないのだが、書類は確かに存在している。5年ぐらい前といえば、仕事が異様に忙しい時期だったから、詳しく確認せずに契約書にサインしてしまったのか？
- ネットで調べてみると、これは非常にトラブルになっているものだった
- 詳細については実際に「保険 転換」とかで検索して調べよう。ここで自分が書くよりもずっと良い
- とりあえず、この「新商品」の方は断っておいた。問題は、今入っている保険をどうすべきか？
- 「新商品」にのりかえる。5年後だか10年後には支払い金額が増えるので、またその時に出てるであろう「新商品」にのりかえる → これは保険の営業の人が言っていたプランそのままの形。色々とありえん
- そのままにしておく。数十年後には月9万とか払う → これはないな…
- そのままにしておく。数十年後には月9万とか払えないので解約する → これもない
- 消費者センターとかに連絡したり、裁判したりする → そんな面倒な事は自分にはできない
- ここまでに損した金額はサンクコストと見做し、今の時点で解約し、この保険会社とは縁を切り、金輪際関わらないようにする → これしかない…
- なお、もし最初に契約していた保険がそのまま残っている場合は、それをずっと契約しておく事ができれば、損にはならない筈。ただし、その生命保険会社の営業は、様々な手口を使って契約を変更させようとしてくる事が考えられるので、それに対抗する労力を払う必要があるので、そのコストも考慮する事
- という訳で、解約した
- 最後に、面倒であるが、この手口を使う保険会社に騙される人がわずかでも少なくなるようにする為に、全然書かなくなったブログにでも記事を書いて、わずかでも多くの人に周知させる
- これにより、この手口を使う保険会社そのものの利益をわずかでも減らす結果を望める
- 怒りは営業の人に向きがちだが、今回の営業の人は本当に「この新商品の方がお客様の為になる」と信じていたようなので、おそらくは洗脳に近い業務教育が行われているのではないかと思われる。何にせよとにかく、根本の部分を叩かねば全く意味がない
生命保険会社からの観点：
(これは自分が勝手に想像した観点であり、実際の生命保険会社の観点とは違う可能性が普通にある。)
- 保険会社の商品は大きく分けて「掛け捨ての保険」と「満期時/解約時にお金が返ってくる保険」の二種類がある
- 保険会社から見て、利益が高いのは「掛け捨ての保険」
- しかし「掛け捨ての保険」は競争が激しく、客にとって少しでも利率の良い新しい商品が他の会社から出ると、客はすぐにそちらの方に流れてしまう
- 「掛け捨てじゃない方の保険」は、保険会社から見た利益は高くないものの、長い期間継続しないと意味がないので、他の会社が客にとっての利率が良い商品を出したとしても、客に乗り換えられてしまうような事は少ない
- そこで、以下のような戦略を取る事にした
- 最初は「掛け捨てじゃない方の保険」を、会社の利率を非常に低く設定して(つまり、客にとっての利率を高く設定して)客に売る
- 数年後、上記の「転換」を客に勧め、「掛け捨てじゃない方の保険」でたまっている積立金を全額、自社のものにした上で、本来なら客にとって非常に利率の悪い「新商品」を、積立金の分だけ割安にしてお得なように見せかけて、「転換」させる
- もちろん、きちんと契約内容の詳細を確認するような客は「転換」しないだろうが、客の母数が多ければ、うっかり「転換」してしまう客は出る
- この母数を少しでも増やす為に、営業の人員を大量に雇い、洗脳的教育を施す。そもそも洗脳されなかった/洗脳が解けた営業は大量に辞めていくので、その分も勘定に入れた上で大量に雇う。
- 上記の「転換」の際に、転換先を「掛け捨ての保険」にできるならよりベター。「掛け捨ての保険」であるにも関わらず、客は既に前金として大金を、自身の過去の積立金から支払っているのと同じ状態になる為、他の会社の保険に乗り換える事もしづらくなる
- 上記の戦略を取るにあたって最も問題となるのは、最初の「掛け捨てじゃない方の保険」を契約したまま、転換も解約もせずにずっと維持し続ける客。このような客は何とか転換させるか、そうでなければ中途解約させる為に保険金の支払いを渋ったりしてもよい。
