アジテーション(agitation)

自分が過去に書いた、古いメモを整理していたら、表題の文章が見付かった。
まあまあ面白かったので、貼っておく。

日本の、いや、世界の少子化対策は「老人の強化」以外に道は無し!


少し考えてみれば、「子どもの比率が減る」現象を安全に解決する方法など無い事は明白。下手な解決手法では世界全体が危機に陥る。
ではどうするのか?
「子どもの比率が減る」現象を受け入れ、その上で適応していくしか無い!
そもそも何故「子どもの比率が減る」現象が問題になっているのか。
それは「子孫が途絶えるから」等ではない。子孫が途絶えないようにする為には、親から生まれた子達の誰か一人でも子孫を残せばよく、まだそれぐらいの出生率はあるように見える。そしてそもそも「子孫が途絶え」ても、物理的には誰も困らないのではないか。
では何故か。
それは既存の「人間は歳をとったら働けなくなるから子どもに養ってもらう」というモデルが崩壊するからだ!
ここではこれを「年金モデル」と呼ぶ事にする。
(ここで「年金モデル」と呼ばれるものは、現実の各種年金システムとは特に関係はない点に留意されたし)


前述の通り、この年金モデルが崩壊する事は避けられないであろう。
では未来は老人に厳しい世界となるのか?
否!そうであってはならない!
そもそも「老人=弱者」という状態こそが改められなくてはならないのだ。
「人間は歳をとったら働けなくなる」という前提条件が覆されれば、年金モデルが崩壊しても世界はやっていける。
つまり!
弱った身体は、進歩した医術と筋力強化スーツで補い!
加齢によって過学習が進み適応能力の落ちた脳は、電子執事と電子秘書で補い!
機械と電子の、多数の下僕を従え!
それらの費用は税金によって補助され!
そして働き!
税金を支払う!
そのような「新しき老人像」こそが、未来には必要とされるのではないのか。
勿論、このようになれる人ばかりではないだろう。
既に寝たきりになってしまった人だっている。
だが、遅かれ早かれ「年金モデルの崩壊した未来」は現実となる。
マルチ商法がいつか必ず破綻するのと同じだ。
ならば、それに備えなくてはならない。