しばらくの間、トラビアンをやっていた。

移民して村が二つになった辺りで、「村が二つの段階ですら、これはあまりに手間が掛かりすぎる、村は最終的に10個になるらしいが、そんな状況はとてもやってられない」と判断して、アカウントを閉じてしまった。
しかし、まあまあ面白かったし、色々と考えさせられる要素もあった。


とりあえず、「靖国神社囚人のジレンマ、主人と奴隷の戦略、自分の為に生きること」の記事を思い出した。

で、実際に、トラビアンでは、日本語訳の部分ではあまり明示的には書かれていなかったように思えるが、実質的に「自アカウントの利益にならない行動の全面的禁止」を意味するような感じのルール設定がなされていた。つまり、(少なくとも本家製作元では)「主人と奴隷」戦略を強く意識しているっぽいようだ。


トラビアンでは、「ルール」によって、「主人と奴隷」戦略を制限する事にしていた(一方的な資源輸送の上限は一日に1時間の産出量まで、とか)。
しかし、現実世界では、「ルール」によって、「主人と奴隷」戦略は禁止されていない(多分)。
(例えば、カルト宗教(○○○会とか)が実質的には「主人と奴隷」戦略のように思える。これはこれで、人狼系ゲームからの連想もくっつけると、アレな事に……しかしそれは今考えたい話とは全く別なので置いておく)
そこで、仮にトラビアンのようなネットゲーを新しく作る事になったとして、「ルールによる制限」ではなく、自然に「主人と奴隷」戦略が成り立たなくする方法は存在するのか?という点に大いに興味がある。


とりあえず真っ先に思い付くのは「一つのアカウントを取るのを高価にする」という方法で、この方法であれば、大量のアカウントを必要とする「主人と奴隷」戦略は一応、防げそうに思える。
しかし、ネットゲーがにぎわう為には「参加は無料」(別途アイテム等で課金は有り?)という条件が重要なので、単純にこの手法を取り入れる事はできない。


この問題については、自分的にはかなり重要なので、あとでもう少し考えてから書く。